糖尿病教室より
糖尿病と上手につき合っていく方法
講師 亀岡病院 放射線部長 内科医長
大川 克則
亀岡病院では6月22日、病院内の研修室で「糖尿病教室」を開き、大川克則放射線部長兼内科医長や薬剤、栄養の専門家が、「糖尿病を正しく理解し、上手につき合っていく方法」について講演、患者さまや家族の方が熱心に勉強されました。
今や国民病ともいわれる糖尿病を予防、病気になっても、悪化させないようにと、患者さまだけでなく、一般市民の方にも対象に年二回開催しています。
大川医長は
- 肥満、運動不足、ストレスなど生活習慣によって発症するケースが圧倒的。
- 糖尿病の患者さんは、脳梗塞や虚血性心疾患をおこしやすい。
- 血管障害による死亡が多い。
- 食べ物で摂取した糖質が筋肉などに取り込まれず、一日に200-300gのブドウ糖が失われる。かわりにたんぱく質や脂肪がエネルギーとして使用されるため、食べても、食べてもやせていく。
などの病気の特徴を挙げ、「何よりも血糖値のコントロールが大事。HbAic(糖化ヘモグロビン)の値を「6・5」以下になるようにしてほしい」と強調しました。
田中正彦薬剤部長は「糖尿病の飲み薬について」と題して、とくに「低血糖」について講演、原因や症状を説明したあと、対応策について説明しました。
足立和代栄養科主任は「糖尿病食の常識のうそ」と題して
- 豆腐を食べてれば安心と思っていませんか。
- いも、かぼちゃの取りすぎは、カロリーオーバーになりますよ。
- みりんや蜂蜜も糖分に変わりなし。
- すいかも結構糖分がある。
など勘違いしやすい“常識”をチェック「これさえ食べていれば大丈夫というのは、ありません。バランスよい食事を」と締めくくりました。